現業IFSのバージョン

現業IFSのバージョン歴

OpenIFSの特徴としてほぼ現業モデルそのままであることが挙げられる。 よって、現業予報を再現したり、感度実験で精度を検証したりするという独自の実験テーマが設定できる。
その場合はTIGGEなどの現業予報データとの比較が検証過程で生じるが、当時の現業バージョンとOpenIFSのバージョンが異なることに留意する必要がある。

私が行なったいくつかの実験では、モデルバージョンと解像度が当時の現業モデルと一致するときに高い精度で現業予報を再現する傾向が感じられた。(個人の感想です)

ECMWFにおける現業IFSのバージョン変更履歴はこちらで確認できる。

Changes in ECMWF model | ECMWF

意識する期間は以下の通り。

  • -2012-06-18
    OpenIFSに対応するバージョンよりも古いバージョンが現業だった期間

  • 2012-06-19 -
    現業HRES予報(Deterministic,決定論的予報)が cy38r1の鉛直91層だった期間

  • 2013-06-26 -
    cy38だが鉛直総数が L91 -> L137 に増やされた期間

  • 2013-11-19 -
    cy40r1の期間

  • 2015-05-12 -
    cy41の期間。 cy40と解像度や結合モデルに大きな変更はないため比較的に通った結果が出ると考えられるが未検証。

  • 2016-11-22 -
    cy42r1以降の期間。この日から現業の海洋結合にOcean modelが加わっており、Ocean model 結合を搭載していないOpenIFSとはとても似ている違うモデルともいえる。